プラセンタとは
『プラセンタ』とは日本語で胎盤のことです。
プラセンタとは胎児の育成成長に不可欠な哺乳類特有の組織で、 胎児に酸素や栄養分を与えるだけではなく、 各器官の働きが確立していない胎児の臓器の役割を担ったりしています。
プラセンタは大きく分けて次の5つの役割を担っています。
≪プラセンタの役割≫
〇呼吸する(肺としての役割)
〇 物質代謝を高める(肝臓の役割)
〇老廃物を排泄する(腎臓の役割)
〇ホルモンを作る(脳下垂体や卵巣の役割)
〇免疫物質や抗体を作る(免疫機能の役割)
プラセンタの歴史
プラセンタの歴史は、おそらく哺乳類が誕生した頃に始まります。
プラセンタの機能性をいち早く取り入れていたのは、野生動物です。 出産直後の動物は肉食動物だけではなく、 草食動物までもが自らの胎盤を食べてしまいます。
出産で低下した体力を補うことや母乳の出を良くすることを目的とした 本能的行動だと考えられています。
各国の歴史としては、日本では江戸時代に 滋養強壮・不老長寿の薬として、 中国では3世紀頃には胎盤のペーストを 軟膏に混ぜて使用されていたと言われています。
その他にも、絶世の美女として有名なエジプトの クレオパトラやフランスのマリーアントワネットも 不老長寿の薬として使用していたと言われています。
プラセンタの成分
現在プラセンタは、 主に抽出物のエキスとして使用されています。
そのプラセンタエキスには様々な成分が含まれています。
○各種アミノ酸 ○酵素類 ○ムコ多糖体(ヒアルロン酸とコンドロイチンの複合体)
○EGF・FGFなどの成長因子 ○シアル酸
○たんぱく質・脂質・脂肪酸・糖質・核酸構成成分・ ミネラル・ビタミンなどの栄養素
プラセンタの種類
プラセンタには様々な種類があります。
馬や豚・羊などの動物性プラセンタが有名ですが、そのほかにヒト由来のプラセンタや植物由来のプラセンタ、海洋性のプラセンタなどがあります。
豚や馬の胎盤から精製水を使って抽出されたエキスはプラセンタエキスと呼ばれ、化粧品の原料としてよく用いられます。
≪豚と馬のプラセンタの違いって?≫
・豚のプラセンタと比べて栄養素が豊富
大きな違いとして含まれている成分が挙げられます。
馬由来のプラセンタには豚由来のプラセンタと比べて約1.2〜1.5倍 の栄養分が含まれていると言われています。
さらに、豚由来のプラセンタには含まれていないアミノ酸が含まれていることも明らかになっています。
肌の潤いを保つ天然保湿因子(NMF)の1つであるアミノ酸を多く含んでいます。
プラセンタの有用性
プラセンタは多くの研究者によって、有用性が次々に明かされ、医薬品、健康食品、化粧品に幅広く応用されています。 プラセンタには様々な効果が期待され、プラセンタに関する様々な研究が進められています。
特に最近はプラセンタの美容効果に関心が多く集まっています。